皆さんはマイルストーンという言葉を聞いたことはありますか?
日本では一里塚とも呼ばれているのですが、簡単に言うと距離を示す道路標識のようなものです。その歴史は古く、古代ローマの時代からありました。街道の一マイルごとに設置された石の標識は、旅人や商人にとっての重要な指標となり、それは距離を示すだけでなく、道のりの進行状況を確認するためにも役立ちました。
そのようなことから、現代ではビジネス用語としてプロジェクト管理の分野でよく使われています。プロジェクトを旅になぞらえ、目標達成というゴールまでの長い道のりに、計画を細分化し、その重要な節目ごとにマイルストーンを設定する。そして各段階の進捗状況を確認、評価しながら進めていく。それはゴールまで、最短、確実にたどり着くための重要な指標となります。
またスポーツの世界では、マイルストーンという言葉は選手やチームが達成した重要な記録や節目を指すために使われます。例えば、サッカー選手がキャリアで100ゴールを達成したり、バスケットボール選手が通算リバウンド数で新記録を樹立したりする場面です。これらのマイルストーンは、選手の努力と成果を称えるだけでなく、ファンや関係者にとっても大きな喜びと誇りとなります。スポーツにおけるマイルストーンは、選手の成長やチームの進化を象徴するものであり、歴史に残る瞬間として記憶されるのです。
メジャーリーグで活躍する大谷選手のことは、皆さん良くご存じだと思います。連日のように新記録を樹立し、彼は数々のマイルストーンを手にいれました。野球界ではマイルストーンを達成した際、そのときに使用したボールをマイルストーンの記念品として選手に贈るという慣例があります。50-50を達成したときのボールが、手にしたファンによって競売にかけられたという出来事は、いかにもアメリカらしいと思いますが、それだけ価値があるものだということなのでしょう。
そして私たちの人生の中にもマイルストーンはたくさんあります。
誕生から始まり、学校入学や卒業、仕事、結婚、旅、人との出会いなど、私たちの人生の重要な出来事がマイルストーンとして位置づけられます。
では、私たちの人生のマイルストーンに寄り添う記念品は、なにがあるでしょう。
しいて言えば写真でしょうか。アルバムに収められた節目に撮った写真は、見返せば人生の軌跡をたどっています。ただ、これは私だけかもしれませんが、最近写真をアルバムに収めるということがなくなりました。以前より写真は多く撮っているのですが、データのままで、現像して形には残していません。今では整理しきれないほどになっています。失ったものも多くあると思います。
“アルバムのような、人生の軌跡をたどることができるアイテムを作りたい”
“生涯をかけてコレクションしていくアイテムを作りたい”
そんな思いから、この “マイルスプーン” を作りました。
欧米では、子供が生まれたときに “銀のスプーン” を贈るという風習があります。銀のスプーンはその純粋さと価値から、健康、富、繁栄を象徴するものとされており、この伝統は、赤ちゃんが裕福で幸運な人生を送ることを願う象徴として広く認識されています。
人生で最初のマイルストーンに “銀のスプーン” を贈られる。
ならば、その後の人生は自分で “マイルスプーン” を手に入れよう。
そのために、いろいろなところに “マイルスプーン” を用意します。
学校、職場、習い事、旅先、推し活···
あなたが “これが私のマイルストーン” と感じたときに、いつでも手に入れられるように。
今日からそれを私のライフワークとします。
2024年11月11日
株式会社ラフィングライフ
代表取締役 杉本直樹